カッコイイデザインは窓から捨てよ

エストレージャス_ワークスは、ブランディングに関連したお話をいただくことが多く、そのプロセスで経営者や決裁者の方の経営や事業の課題を共有することが多々あります。また、単発案件でも問題点を洗い出しているうちに、これはブランディングから見直さないと…、となることもよくあります。

さて、昨日は、久しぶりに元アップル・ジャパン社長の山元賢治さんの方の経営者向けの勉強会に参加しました。なかなか時間が取れず、行けずじまいでしたが、昨日も示唆に富む話題が多く、クリエイティブ業務を行う上でもとても多くのヒントが隠されていたと感じました。

例えば、山元さんの提唱する経営者の基礎体力として、例え出身が技術者畑であったとしても、コミュニケーション能力があること、バランスシートや損益計算書が読めること、経済や国際政治と軍事・宗教についても知見があることが挙げられます。特に国際政治や軍事・宗教は自分の主張・主義は置いておいて、世界がどのようなパワーバランスで動いているか冷静な目を持っていないと、海外進出や海外スタッフとのコミュニケーションで支障をきたす芽になりかねないというもの。

宗教で言えば、今やイスラム教への理解は、東南アジア諸国とビジネスする上で、避けて通れないものです。食品のハラール認証(イスラム教の禁忌をクリアした食品に与えられる認証制度)の対応企業ついては、日本でも多く見かけるようになってきました。

このような視点は、クリエイティブ職についても言えることだと日々感じており、以前からもアートや最先端の表現、映像、音楽に目配りしつつ、広告表現・技術トレンド・マーケティング手法をチェックしながら、日経その他、海外のニュースソースで政治・経済を俯瞰してきました。

そうすることで、経営者視点の感覚を取り入れ、表現に流れすぎない、ミッションを実現できる効果あるクリエイティブを制作してきたと考えています。

センスがよければ、また経験を積めば、カッコイイデザインはできます。その上でどう企業の経営課題や事業課題を解決するかがデザインの本来の役割です。それは、単発案件だけでなく、経営課題にともに取り組み、クライアントと10年以上の長きに渡り信頼関係を築いている、エストレージャス_ワークスだからこその強みと考えています。

COMMUNICA
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「私のお気に入り」ポスター展に出展しました

告知の通り、11月28(月)〜12/3(土) イラストレーターのナカライカオルさんと「私のお気に入り」ポスター展に参加しました。

展示は盛況でポスターのイラスト、デザインについても初めて先輩諸氏からポジティブなご意見を賜り、とても励まされました。

今回は、特にナカライさんとともに作品の手応えを感じていました。

そして、12/10(土) の表参道Polygonでのクロージングパーティー。この日は小島麻由美さんのスペシャルライブも行われた12月を飾るにふさわしいイベントとなりました。ライブはデビュー曲の「結婚相談所」と「My Favorite Things」 他…。想定外のアンコールも飛び出し、うれしいハプニング続きでした。

そして発表された小島麻由美賞。惜しくもポスター部門の賞は逃しましたが、「十分やりきった」とナカライさんと健闘を称え合いました。

思えば、小島さんのジャケットのご本人が描く女の子のイラストイメージがパブリックイメージとしてあまりにキャッチーなため、それをどう攻略するかが今回の制作のスタートとなりました。二人でアイディアを出し合い、ギリギリまで、詰めていったデザインは、細かい点はあれど、2016年の僕のデザインを出しきったものになりました。

この機会を与えてくださった、ランドリーグラフィックスギャラリーの金台さん、こじまさん、ありがとうございました。

そして、パーティーで快く記念撮影に応じていただいた、小島麻由美さん。歌〜あの世界観があったからこそ、この高みまで表現できたと感じています。改めてそのアーティストパワーに感じ入っています。ありがとうございました。

「私のお気に入り」ポスター
小島麻由美さんを囲んで

小島麻由美さん オフィシャルサイト:http://kojimamayumi.com