昨年プロモーションに関わった映画作品が、この秋閉館する有楽町スバル座でフェアウェル上映されることになりました。

昨年、エストレージャス ワークスが、クラウドファンディングのディレクションとプロモーション、ツールやメディアを制作したふたつの映画が、この秋閉館する有楽町スバル座で映えある最終上映作品の中に選ばれました。

● 『二宮金次郎』

五十嵐匠監督、主演 合田雅吏 、田中美里、柳沢慎吾さんたちが熱く、江戸時代のイノベーター 二宮金次郎の物語を紡ぎます。ポスターやパンフレットはアートディレクターの加藤英一郎さん。浅葉克己さんのプレミアムポスターも劇場で販売しています。

熱いスクリーンをぜひご覧ください。上映は今週末です。お急ぎください。

[上映スケジュール]
スバル座の輝き –特別企画編–
9月8日(日)「二宮金次郎」11:15(上映後舞台挨拶) 13:50
9月9日(月)「二宮金次郎」11:30 13:50
9月10日(火)「二宮金次郎」11:30 13:50 

⭐️ オフィシャルサイト
https://ninomiyakinjirou.com/

● 『シンプル・ギフト 〜はじまりの歌声〜』

場所はアフリカ・ウガンダのエイズで親を失くした孤児たちと東日本大震災の孤児たちが、NYブロードウェイの舞台に立つまでを追ったドキュメンタリー映画。監督の篠田伸二はこの映画のために、テレビ局のプロデューサーの座を投げうち、世界を飛び回って製作しました。

この映画のこけら落とし上映はスバル座でした。熱い6月の日、階下の昭和な喫茶店で支配人の方と打ち合わせしたのが、懐かしく感じます。

この映画ではクリエイティブ・ディレクション、クラウドファンディング・ディレクション、ロゴ、ポスターやチラシ、パンフレット、Webサイト、SNS、顔出しパネルなどおよそ思いつく映画宣伝のツールやメディアを制作しました。

[上映スケジュール]
スバル座の輝き ~メモリアル上映~
10月9日(木) 11:00

⭐️ オフィシャルサイト
http://simplegift.jp/

🌟有楽町スバル座🌟🌟
https://subaru-kougyou.jp/movies/


一昨年、昨年は、この二本の映画と過ごした1年でした。監督をはじめ、俳優のみなさん、スタッフのみなさん、宣伝・配給会社のみなさん、劇場支配人ほか劇場スタッフの方々、映写機の向こうの憧れの幻灯を覗く素敵な時間をプレゼントしていただき、ありがとうございました。

また、映画の公開トークショー『アレ☆アレ☆シネマトーク』で、ロバート・ハリスさん、佐々木誠監督 他、出演者・ゲストの方に、毎回のように宣伝の時間をいただいた、ご厚意は一生忘れません。

今後もこの2作を応援して行きます。そして、現在のメイン拠点・九州でも上映できるよう私設宣伝マンとして広めて行きたいと思います。今後ともこの映画たちをどうぞよろしくお願いいたします。

プロモーションを担当している映画『シンプル・ギフト 〜はじまりの歌声〜』が絶賛公開中です!

昨年3月から始動したプロジェクト、篠田伸二監督の映画『シンプル・ギフト 〜はじまりの歌声〜』がただいま東京・有楽町スバル座で上映されています。

ポスター

エストレージャス_ワークスは、篠田伸二監督や配給のポルトレ、ニッセンジャパンともに上映委員会を設立し、時に熱い議論を戦わせながらのチームワークで、上映への道のりを一歩一歩歩んで来ました。

3〜6月の上映資金調達を目的としたクラウドファンディングでは、主にWeb/Facebookを活用したプロモーションを行い、100万円以上の資金を調達、目標額以上の金額を達成しました。

招待状、チラシ、劇場配布パンフレット

プロモーションについては、プロモーション施策の策定や媒体選定、ロゴ開発、各種ツールや媒体の制作を行いました。弊所で制作したポスターやパンフレットは劇場でご覧になることができます。

上映は今週金曜日の16日まで。ぜひ、劇場へ足をお運びください。スクリーンでお待ちしています。


★ 映画『シンプル・ギフト 〜はじまりの歌声〜』オフィシャルサイト
有楽町スバル座


credit

Producer:篠田伸二
Creative Director/Art Director/Designer:吉﨑達夫
Copy Writer:野上弘享

映画『地上の星―二宮金次郎伝』のWebプロモーションに携わって

エストレージャス_ワークスでは昨年より、五十嵐匠監督の映画『地上の星―二宮金次郎伝』のWebまわりのプロモーションに携わっています。

映画自体は4月いっぱいで撮影が完了し、荒編集のオールラッシュ(スタッフ向け試写)を6月に実施、完成へ向けて着実に進んでいます。キャストも金次郎役の主演・合田雅吏さんに加え、妻・なみ役の田中美里さん、小田原藩藩主役の榎木孝明さん、そして柳沢慎吾さん、田中泯さんと言う錚々たる顔ぶれに、若手芸人のカミナリが参加。

オフィシャルサイト。デザインはエストレージャス_ワークス。ビジュアルイラストは加藤英一郎さん

この映画が通常の映画とは違うのは、題材となった二宮金次郎の精神を映画製作というフォーマットでも実行していることにあります。かつては必ずと言っていいほど、小学校の校庭にあった二宮金次郎像。幼少期の勤勉さを推奨するアイコンとして広く知られていますが、大人になってからの金次郎をよく知る方はあまりいないのではないでしょうか?私自身、二宮尊徳と名前が変わって、幕府に貢献したというぐらいの認識しか持ち得ていませんでした。

本映画に携わることになり、数々の監督の言葉に加え、台本はもとより昨年秋には小田原市尊徳記念館に足を運び、色々と学ばせていただきました。そこでの二宮金次郎像は、常識と戦い常に人は如何によりよく生くべきか、と自問自答し、自ら土にまみれ、その処方を掴み広く人に知らしめた実践者の姿でした。監督の言葉を借りるなら、それは江戸時代の封建制度や既存の常識にとらわれない「革命家」としての金次郎です。

小田原市尊徳記念館に隣接する二宮尊徳生家 外観

金次郎の唱えた「報徳」という経済と道徳を結ぶ思想、その「至誠・勤労・分度・推譲」のプロセスや実践法の「仕法」などは、今でも経営者をはじめ、多くのフォロワーの方がいることでも、その考え方は現代にも生きる普遍的なものだったのだと思います。

二宮尊徳生家 内観

その金次郎の教えのひとつに、「積小為大」という「小さな事を積み重ねて大きな事を成す」と言う考え方があります。この映画では、市民の皆さんの募金=金次郎サポーターとクラウドファンディングを実施して、まさにその教えを映画自体が実施すると言う、大きな試みをチャレンジしています。

歴史の中の金次郎の功績と映画の中で生きている「生」の金次郎。両者をうまくハイブリッドさせて、大きな試みとともに現代の方に体験を通して金次郎を感じてもらえればと思っています。

*クラウドファンディングは、7月12日木曜日の23:59分まで実施しています。資金の使用目的は製作と上映までの資金となります。金次郎の映画を観てみたいという方、今の日本に欠けているものを探している方は、以下のリンクから、ぜひ五十嵐監督の熱い想いに触れてください。

 

▼ 映画『地上の星―二宮金次郎伝』クラウドファンディングサイト
https://a-port.asahi.com/projects/HoshiMovie/

▼ 映画『地上の星―二宮金次郎伝』オフィシャルサイト
http://hoshi-movie.com

▼ 映画『地上の星―二宮金次郎伝』公式Facebookページ
https://www.facebook.com/HoshiMovie/

▼ 映画『地上の星―二宮金次郎伝』公式Twitter
https://twitter.com/HoshiMovie/

▼ 映画『地上の星―二宮金次郎伝』公式Instagram
https://www.instagram.com/HoshiMovie/

映画『シンプル・ギフト 〜はじまりの歌声』とクラウドファンディング

昨年から取り組んでいる映画『Daddy Long Legs』改め、『シンプル・ギフト 〜はじまりの歌声』はクラウドファンディングの仕組みを使い、上映資金をご支援いただいています。

また、最新のトピックとしては、先週、パリでジャポニズム 2018と欧州アフリカ映画祭で上映し、ヨーロッパ、アフリカの方達にも観ていただき、好評うちに幕を閉じました。

この半年、映画はより多くの方に観ていただけるよう、タイトルをよりテーマに添い、テーマ曲といっても差し支えない、劇中歌「シンプル・ギフト」と同じものに改題しました。

クリエイティブ全体の方向性は変えずに、新たにロゴを制作しました。ロゴについてはできるだけ虚飾を排し、シンプル&ストレートにメッセージが伝わるものとしました。

またアフリカの子供たちと東北の子供たちが等しく主人公として見える様に、ビジュアルを変更しました。それがこのクラウドファンディング用のティザーチラシです。

クラウドファンディングについては、目標額を達成し、現在、期間を1ヶ月延ばしてさらにご支援を募っているところです。

クラウドファンディングの告知は、SNS〜主にFacebookページで情報発信し、口コミで共感の輪を広げられたことが大きなポイントになりました。

本映画のクライドファンディングは、6/30(土)本日が最終日となっています。この映画を劇場で観てみたい、という方はぜひご支援をお願いいたします。金額は少額から、またさまざまなリターン(特典)をご用意しています。

まずは、以下のサイトにアクセスして篠田監督の思いを感じてみてください。映画の最新情報はオフィシャルFacebookページがありますのでそちらでどうぞご覧ください。

劇場でみなさまに会えることを、篠田監督一同、楽しみにしています。

▼ 映画『シンプル・ギフト 〜はじまりの歌声』クラウドファンディングサイトhttps://greenfunding.jp/lab/projects/2185

▼ 映画『シンプル・ギフト 〜はじまりの歌声』公式Webサイト
http://simplegift.jp

▼ 映画『シンプル・ギフト 〜はじまりの歌声』公式Facebookページ
https://www.facebook.com/daddylonglegsmovie/

映画『Daddy Long Legs 〜あしながおじさん〜』をクリエイティブプロデュースするということ

去る4月より、旧知の篠田伸二監督がメガホンを取った、ウガンダのエイズ遺児や東日本大震災の災害遺児たちが、NY ブロードウェイの舞台に立つまでを追ったドキュメント映画『Daddy Long Legs 〜あしながおじさん〜』のクリエイティブプロデュースの任に就きました。

映画『Daddy Long Legs 〜あしながおじさん〜』写真
カゾの丘歓喜のダンス(Photo:渋谷敦志)

クリエイティブプロデュースとは、映画の宣伝・広報にあたってのコンセプト作りや表現の切り口、クオリティコントロールを指しますが、今回は、プロモーション施策の策定、Webサイトやパンフレット&フライヤーなどの実制作、SNSの運用まで幅広くカバーします。わかりやすく言えば、映画宣伝のための何でも屋です。

映画はほぼ完成しており、これから上映館を決めるためのパブリシティ(広報)/プロモーション(宣伝)期間となります。10月には一般試写も行い、年内にはクラウドファウンディングも実施し、来年の劇場公開に向けて全力で走ってゆきます。

本ブログでもその進捗をレポートしてゆきますので、お楽しみにしてください。

また、映画ではクラウドファウンディングを通して、サポーターとして参加いただける方々を募集しています。こちらも準備が整い次第、公式WebサイトやFacebookページでアナウンスいたします。

映画のくわしい内容や予告編映像は下記の公式Webサイト、Facebookページをご覧ください。

▼ 映画『Daddy Long Legs 〜あしながおじさん〜』公式Webサイト
http://daddylonglegs.jp/

▼ 映画『Daddy Long Legs 〜あしながおじさん〜』公式Facebookページ
https://www.facebook.com/daddylonglegsmovie/

showcase 01:スタートアップIT企業のブランド開発

株式会社 小池電算センター ロゴ
株式会社 小池電算センター ロゴマーク

Webシステム系のスタートアップIT企業 株式会社 小池電算センターさまからブランド開発を依頼されたのは、昨年の梅雨の季節でした。

まず、今回、初めて起業するという経営者の方から、事業の方向性やミッション、対外的にアピールしたいイメージなどをヒアリング。その中で、「ひと目見たら忘れられないような」というご要望がありました。

通常、企業ロゴのデザインは、経営者の方からのインタビューを元に経営理念や起業のミッション、事業目的から、イメージをかたちづくってゆきます。今回の場合は、上記に加え、堅いイメージよりも社名をあえて60〜70年代のIT企業っぽい意図的に「外した」ネーミングにしていることもあり、デザインにもネーミングを超えるユニークさ(独自性)を求められました。

当初のアイディアでは、取引先からの経営者の方のイメージが、藤子不二雄の小池さん(ラーメンをいつも食べてるあのヒトです)に似ているということから、魚介系のおしゃれなラーメン店のような方向性もあったのですが、社内検討の結果、何屋さんかわからない&はじけすぎということで見送られました。

株式会社 小池電算センター ロゴマーク 不採用案
株式会社 小池電算センター ロゴマーク 不採用案

そこで新たに出てきた方向性が、女性社員の意見も反映し、女性にも好感触のロゴマークを、というものでした。

女性を意識するということで、モチーフは花や動物なども考えられましたが、よりストレートに自社ならではのメッセージが伝わることを優先して、シンプルに小池の「小」の文字の形を基調に、コアラの顔のような愛らしさをスパイスしたキャッチーなシンボルマークをデザインしました。ロゴは既存フォントを微調整して制作しています。

合わせて、アプリケーション(営業ツール)として、名刺をご依頼いただきました。IT企業らしい先端技術イメージのものなど、ご提案いたしましたが、シンプルながらマークを大胆にトリミングしたインパクトと、表裏でデザインが違う意外性をもたせた案が、商談時の円滑な話題づくりに役立つという観点からご採用いただきました。

最後に、本案件では、制作物の仕上がりもさることながら、クライアントさまも自社の強みや対外イメージとは?といったブランドアイデンティティーを考える機会ができ、結果的により深く自社を知りアピールポイントを共有できたことこそが、その最大の成果だと私は考えています。

■ ESWに依頼してよかったこと
・弊社からお伝えした要望やイメージから、納得できるデザインを制作いただけた。
・デザイン案に悩んだ際は、親身に相談に乗っていただき、何度も再考をしていただけた。
・こちらからお伝えしたイメージ+αのご提案をいただけた。
・制作料金にも相談に乗っていただき、良心的な価格設定をしていただけた。

● 制作メモ
ご予算:20万円以内
制作期間:2ヶ月
ロゴマークデザイン:4案+7案
名刺デザイン:5案

株式会社 小池電算センター 名刺
株式会社 小池電算センター 名刺

カッコイイデザインは窓から捨てよ

エストレージャス_ワークスは、ブランディングに関連したお話をいただくことが多く、そのプロセスで経営者や決裁者の方の経営や事業の課題を共有することが多々あります。また、単発案件でも問題点を洗い出しているうちに、これはブランディングから見直さないと…、となることもよくあります。

さて、昨日は、久しぶりに元アップル・ジャパン社長の山元賢治さんの方の経営者向けの勉強会に参加しました。なかなか時間が取れず、行けずじまいでしたが、昨日も示唆に富む話題が多く、クリエイティブ業務を行う上でもとても多くのヒントが隠されていたと感じました。

例えば、山元さんの提唱する経営者の基礎体力として、例え出身が技術者畑であったとしても、コミュニケーション能力があること、バランスシートや損益計算書が読めること、経済や国際政治と軍事・宗教についても知見があることが挙げられます。特に国際政治や軍事・宗教は自分の主張・主義は置いておいて、世界がどのようなパワーバランスで動いているか冷静な目を持っていないと、海外進出や海外スタッフとのコミュニケーションで支障をきたす芽になりかねないというもの。

宗教で言えば、今やイスラム教への理解は、東南アジア諸国とビジネスする上で、避けて通れないものです。食品のハラール認証(イスラム教の禁忌をクリアした食品に与えられる認証制度)の対応企業ついては、日本でも多く見かけるようになってきました。

このような視点は、クリエイティブ職についても言えることだと日々感じており、以前からもアートや最先端の表現、映像、音楽に目配りしつつ、広告表現・技術トレンド・マーケティング手法をチェックしながら、日経その他、海外のニュースソースで政治・経済を俯瞰してきました。

そうすることで、経営者視点の感覚を取り入れ、表現に流れすぎない、ミッションを実現できる効果あるクリエイティブを制作してきたと考えています。

センスがよければ、また経験を積めば、カッコイイデザインはできます。その上でどう企業の経営課題や事業課題を解決するかがデザインの本来の役割です。それは、単発案件だけでなく、経営課題にともに取り組み、クライアントと10年以上の長きに渡り信頼関係を築いている、エストレージャス_ワークスだからこその強みと考えています。

COMMUNICA
https://communica.co.jp

ブランドってなにそれおいしいの?

ブランドってなにそれおいしいの?企業にとって一番大切なものは、言うまでもなくメーカーなら製品、IT企業ならサービスなど、メインとなる事業そのものです。

ブランディングとは、その企業や製品/サービスに、高い価値を与え、顧客には信頼感や安心感・期待感を与え、企業と顧客をつなぐきづなを作る作業を指します。

結果として、製品/サービスを気に入ってもらえれば、リピーターとなり、また他者へお勧めしたり(口コミ)と有能な営業マンともなりえます。これは、BtoCビジネスで顕著ですが、BtoBビジネスでもそこに人が介在する以上、同様の作用が働きます。BtoBtoCでは言うまでもありません。

また、それに加え、社外に対して「うちはこういう会社です」と宣言すること(ステートメント)は、同時に、社内の意識改革・士気の高揚にもつながり、組織の活性化を図ることもできます。

以上のように、ブランディング施策を行うことは、企業の伸びしろや利益率を多く勝ち取ることができる重要な戦略と言えます。

具体的には、ロゴマークの策定や企業活動のビジュアル/コミュニケーション面のルールの策定(Webサイト、アプリケーション(名刺、封筒など)、会社案内、製品カタログ、営業ツール)、昨今ではSNSの運用なども含まれます。

10年前と違い、企業と消費者の距離が近くなっている現代だからこそ、社会やステークホルダーへの貴社のステートメントが重要とされ、BtoC、BtoBに関わらず、企業姿勢や取り組みの見える化が重要となってきているのです。

ブランディングについては、これからロゴや営業ツールなど具体的に実例も踏まえ、掲載してゆきたいと思います。